The Resort Chef 〜シェフ紹介〜 vol.3
本日は、現役漁師でもある嶋原克仁シェフのご紹介です♪
「貸別荘ゆいゆい」という、1日1組限定の宿の運営もされている嶋原さん。現在に至るまでの経緯をお伺いして参りました!
Q.宮古島に来られたきっかけは?
A.僕、アトピーが酷くて、それで暖かくて海が近くにある場所を探して移り住みました。来た当初は、無農薬で果物を育てていらっしゃる「オルタナティブファーム宮古」の松本さんという方を訪ねお世話になりました。
Q.農業ですか、いいですね!
A.砂糖、小麦粉、米にアレルギーがあるので、果物の栽培ができたらいいなって思ったんです。果物の糖なら大丈夫なので。1年間ほど経ったとき、今やってる宿の話しを聞き、そのまま使えそうだし思い切って購入しました。
Q.そこから宿の運営を始めたんですね?
A.はい。
Q.いつから漁師の仕事を?
A.宿の近所のおじぃが漁師なんですけど、よく魚を持ってきてくれたんです。それをお客さんにも出したらとても喜んでくれて。それで、自分も漁師になろうと。
Q.お客さんを喜ばせたかったと。
A.そうですね。ただ、料理を習っていないので「BBQで食べてください」とそのまま渡してたんです。けど、お客さんは全然調理しないんですよ。そりゃ面倒ですよね(笑)。獲った僕としては喜んで欲しいじゃないですか?なら僕が調理しようと。
Q.更に料理も始めたと。
A.はい(笑)。料理も始めたら、BBQだけではバリエーションに限界があるなと思ったんです。雰囲気はいいんですが、出来る料理が限られてしまうなと。なので、段々と厨房での調理が増え今のコースというスタイルになりました。
それと、料理をするようになって分かったんですが、食材の状態ってとても重要なんですよね。今まで、突いた魚はそのまま紐に括って引っ張ってたんたけど、今はすぐに〆て血抜きして、氷を入れたボックス入れるようになりました。これで、魚の状態は格段に良くなりました。
Q.料理を始めたことで漁師の仕事にもいい影響があったんですね!
A.例えば、テンクハギという魚がいるんですがあまり人気ないんですよ。ちょっと匂いが強いんですよね。けど、きちんと処理したらそんなことないんです。僕はカルパッチョにしたり、生ハムにしたり結構使ってます。あとはウツボなんかも美味しいですよ。
Q.頂きました!想像以上に美味しかったです。
A.でしょ!?ウツボって美味しいんですよ!けど、調理というか保管が面倒で、ちょっと室温に出しただけですぐに臭いが出ちゃうんです。なので、獲ってすぐ氷水に浸けるのはもちろん、捌く時も出来るだけ素早く身を温めないよう気を付けてます。
Q.料理をする上で、他に拘っていることはございますか?
A.僕自身アレルギーが酷いんで、食材はもちろん、調味料は厳選してます。例えば、油はオリーブオイルだけですし、マヨネーズなんかも手作りしたり。
Q.僕の長男も酷いアレルギーだったので分かります。外食出来ないって大変なんですよね…
A.その辺りのことは相談して頂けたら、出来る限り対応させて頂きます。
Q.同じ悩みを持つお客さんにとって、とても有り難いと思います。
A.料理を始めて3年、何となく手応えを感じ始めてます。もっともっと勉強して、漁師である僕にしか出来ないことをやっていきたいです。
Q.いいですね♪頑張ってください!
あ、話は変わりますが今度波乗り一緒に行きましょうね!
A.海で会ったことないですもんねぇ。ぜひぜひ♪
宮古島に来る前は、6年間サーフトリップをしていたという嶋原さん。きっと色んな海を見てきたことでしょう。そんな話も聞きながら、宮古島の海の幸を味わえたら最高ですね!
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